February 09, 2006

CIT:「写真家」東松照明(1930〜)


「写真家というのは、医者のごとく治療するのでなく、学者のごとく分析もせず、神父のごとく支えるでなく、落語家のごとく笑わせもせず、ただ見るだけです。それしかない。見ることがすべてです。だから徹頭徹尾、見続けなければならない。対象を真正面から見据え、全身を目にして向き合うのです。
 私は撮るという意識はあまりない。瞬きするように写真を撮る。身体感覚です」
サライ2006年4号 p.12



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February 06, 2006

CIT:「話し合いと占星術」

「…何事をするにつけても口を出す親族の多いこの国(注:インド)では、占星術での決定が皆を説得する口実になるからだ。
 話し合いで何かを決めるのは不可能にちかい。そんなことをしたら、誰もが自分の意見を主張して憚らないだろう。だから占星術師が必要になるのだ。
 千五百年前にギリシャから伝わった占星術が、世界のどの国よりもインドで発展した背景には、このような大家族での決定問題や多民族・多宗教事情があると私は考えている。

 価値観や宗教を異にする多民族によって構成されるインドのような複合国家は、国家原理の根幹にこのようなニュートラルで神秘的な決定手段を持っていていいのだと私は思う。
 論理を超え、直接感情の深層に働きかけることによって統御不可能なものを統御することができる。私はそれを賢い方法だと思っている。というのも、論理は文化の形によってさまざまに異なり、あるときは互いに正反対であることもあるから、主張すればするほど相互に軋轢を生む。」(喪失の国、日本」M・K・シェルマ 文春文庫 p.22〜23)

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職業と道楽(漱石)

「人のためにする」=職業
「自己を本位」=道楽

漱石の定義

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