November 27, 2005

CIT:雲仙と上海

「九州の雲仙には、戦前から西欧風のホテルがたくさんあった。酷暑の上海をきらって、夏、西洋人たちが家族づれで逗留に来る。したがって長崎あたりの人は、上海をそんな遠い異国の町だと思っていなかった。事実、東京と上海と、東京の方が遠い。
 空の便は無くても、長崎丸、上海丸、神戸丸、快速の連絡船が毎日のように二つの港を往復していて、彼らは「長崎県上海市」とか、「下駄履きで上海へ行く」とか言っていた。」
阿川弘之「論語知らずの論語読み」講談社1977.8.4 1977.11.4 第5刷 p.283

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