August 28, 2006

CIT:クチナシと碁盤の脚

「 クチナシといえば香りの高い花だということくらいは誰でも承知しているのではないか。それにしえは面白い名前だ、とも思っている人も多かろう。
 その面白い名前は、果実が裂開しない、つまり口が開かないからだという。花が洒落ていて香りが上品な割にはいやに即物的な命名だ。もっとい面白いことには、将棋盤や碁盤の脚が奇妙に凝った形をしているが、あれはこのクチナシの稜のある果実をモデルにしたという。なぜ、クチナシの果実を、というと、将棋、碁の対局には口出し無用、ということを象徴しているのだそうな。
 そうなると、碁盤の脚の形はクチナシの名前が付いて依頼のことになるわけで、もし、クチナシという木がなかったら、あの形のデザインは生まれなかったということになる。
 ところで、ついでなかが碁盤の裏に四角いくぼみが彫ってあるのは口出しをした者の首を切って載せる台を意味するという。どっちにしても碁、将棋に口出しが多いことを表している。」(P.196)
(「続・日本の樹木」辻井達一 中公新書1834 2006.2.25 C1245 P.230

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August 23, 2006

知的生産のための覚え書き(頭の良さ)

◆頭の良さに、こだわる人には知的生産は向かない。頭の良い人は、記憶力が良いので、メモしない。文章はすらすら書けるので、推敲しない。
 しかし、記憶に頭を使えば、思考には使えない。記憶は曖昧になりがちで、定着させるのは難しい。
 推敲しなければ、新しい思いつきは浮かばない。文章を煉るというのは、最初の考えから、飛躍し、脱出し、変身することなのだ。最初の考えにしがみついていては、進歩はない。(20000912)

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フランクリン・ルーズベルトの13箇条

フランクリン・ルーズベルトは、20代のとき、自分が従うべき13箇条を書いて、持ち歩いていたという。

(1)節制。頭が鈍るほど、浮かれるほど飲酒をしない。
(2)沈黙。つまらぬ話は避ける
(3)規律。ものの置き場所、仕事の時間
(4)決断。実行の決心。決心の実行
(5)節約。むだ金をつかわない
(6)勤勉。必要のない行為は切り捨てる
(7)誠実。策略を用いない。公正な判断で臨む
(8)正義。他人の利益、損害に対しても
(9)中庸。両極端を避ける
(10) 清潔。不潔を黙認しない
(11) 平静。小事、出来事で心を乱さない
(12) 純潔。身を正しくする
(13) 謙譲。キリスト、ソクラテスを見習う
 
   以上


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