January 16, 2006

川柳20

人は皆わかるようにしかわからない(20030507作)

わかってもわかるようにしかわからない(20030507作)

肩書きに肩怒らせて肩がこり(20031010作)

危機感が先立つ日本の危機管理

危機管理見れば危機感増すばかり(20060116作)

次々と待ってたように大事件(20040800作)

念入りにしまったものは見つからぬ(200206作)

持ち歩くだけで読まざる書物あり

うまいふり通せりゃそれがうまいこと(2003.0929作)

糞害に憤慨をして餌やらず(20040514作)

本物の蚊かとたたけば飛蚊症(20050908作)

この蚊めと叩たけど空振り飛蚊症(20051017作)

つまらない正論を吐く人多し(20050829作)

正論ではあるがつまらぬことを言い(20060116作)

ひっかかる物言いについひっかかる

無情にも無上の夢を引き裂かれ

蹴り球に狂喜し凶器の弾に泣く

仕舞ったらしまったそれきり出てこない

雷名の王雷鳴に落命す

雷鳴に雷名轟く人落命

以上







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短歌2首(自転車)


居酒屋に
わが酔いし間を
自転車の
サドルにしるく
雪たまりけり

   吉野秀雄


自転車の
上に蒲団を
ほし並べ
火鉢には青く
木を茂らせぬ
  
   宮地伸一

 (2004年7月のメモより)

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考える力と文章力(池田晶子と茂木健一郎・藤原正彦)

池田晶子の「考える日々II」を最近読み終えた。並行的に、茂木健一郎の「脳の中の人生」や「脳と仮想」、藤原正彦の「国家の品格」などを読んでいた(今も読んでいる)のだが、池田は、茂木、藤原と比べ、考える密度が違う、という気がする。別に文科系の池田晶子の文章力が、理科系の茂木健一郎、藤原正彦より優れているという意味ではなく、考えることの深さが違い、そのことが如実に文章に反映しているように思える。三者とも同じようなことを主張しているのだが、池田のほうが、より的確に論理的に説得的に痛快に述べていると思うのだ。

11:53:48 | akybe | comments(0) | TrackBacks

日本の宿痾 「CRICサイクル」

エコノミストのロバート・フェルドマンの言葉。

「Crisis(危機)が起きるとResponse(反応)し、Improvement(改善)を図るが、一定の成果が出ると気がゆるみComplacency(怠慢)に陥ってしまい、再び危機を招く」

(出典:週刊ダイヤモンド2006/01/14「プリズム」第59回 by辻広雅文から引用)



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