October 11, 2006

CIT:「文学とは」(沼野充義:東大教授)

「確かに文学は、『罪と罰』を読むことで「殺人はいけない」ということを学ぶ意味での実学ではないが、すべての実学の基礎となるものの考え方を形づくる。
 多様な国の文学を学ぶことは、深い意味で他者を理解する能力を身につけて行くことになる。人が世界に対し向かい合う態度を身につける学問が文学だ。その意味で、大学から文学部という名称は消えるかもしれないが、文学はなくならないし、必要性は薄れないと思う。」
(沼野充義:東大教授、日本経済新聞2006.10.11夕刊)

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