October 15, 2006

CIT:小林秀雄「天才と努力」

「モオツァルト」筑摩書房版:現代日本文学大系60(頁111)

「天才とは努力し得る才だ、といふゲエテの有名な言葉は、殆ど理解されてゐない。努力は凡才でもするからである。然し、努力を要せず成功する場合には努力しまい。彼には、いつもさうあって欲しいのである。天才は寧ろ努力を発明する。凡才が容易と見る処に、何故、天才は難問を見るといふ事が屢々起こるのか」

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DahlとHeyerdahl

2006.10.10日誌

 今日読み終えた”Charlie and the Chocolate Factory"の著者は、Donald Dahl(1916-1990)だが、裏表紙の著者紹介に(He)”was born in Wales of Norwegian parents"とあった。昨日、読み始めた「葦船ラー号航海記」の著者Thor Heyerdahl(1914.10.6-2002.4.18)の後半のdahlと同じスペルではないか。生年月日が近く、同じ時代のノルウエー人であることに気づいたというわけである。
 なお、「葦船ラー号航海記」を読み始めたのは、今年の夏、ノルウエー旅行をした際、オスロにある「ヘイエルダール博物館」を訪れ、ラー号、ラー?世号の実物を見てきたからである。もっとも、博物館に行ったのは「コンチキ号探検記」を読んでその面白さの記憶が残っていたからであるが、ラー号航海記のほうも、面白そうである。

(追記)Heyerdahlが、立証しようとしたエジプトのピラミッドとマヤ文明のピラミッドの類似性に、関心を持っていたら、BBCがまとめた、干ばつでマヤ文明は突然滅びたという説を唱えた学者のドキュメンタリーフィルムを放映していた。

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