September 15, 2007

思考の欠落

(1)NHKTV2007.9.12 廣田弘毅
「政府は、国民政府を対手(あいて)とせず。」

K.Aコメント:戦争を終わらせることを全く忘却しているようなことが、まかり通ることの原因はどこにあるのか。こうした思考の欠落はどうして起こるのか。どうも基本的な思考力の弱さが、日本文化の中に埋め込まれているように思える。ここには、安倍首相の突然の辞任表明の無責任さにつながるものがある。ウズに巻き込まれていると、ウズ社会以外のことが考えられなくなる。見えなくなるのか。


(2)「陸軍省は、石油政策に対する思想も何もない。ただの役所だった。」(「空気と戦争」猪瀬直樹 文春新書2007 p.56)

(注)昭和15年の陸軍省整備局資源課(陸軍の燃料担当課の状況である。ここにも思考の欠落が見られる。

(3)教育の場で「発声教育」は明治依頼無視されていたが、「教育に関わる教員の側からこれまで全く改革案が出て来なかった。」
「一蓮托生といいますか、もたれ合いの根性と言うのでしょうか、長い年月の責任のなすり合い現象だったのでしょうか。」(「美しい声で日本語を話す」米山文明 平凡新書 p.88)

(4)「にもかかわらず、実際の戦争では、商船護送作戦は各艦隊のがおのおの独自に実施したにすぎなかった。護送作戦を統括する中央機構はつくられなかった。南方武力進出にとって最も肝心な点の徹底した検討がないまま日米開戦を決めたのである。」(「空気と戦争」猪瀬直樹 文春新書2007 p.141)


23:59:04 | akybe | comments(0) | TrackBacks