June 16, 2009

回廊型川柳(20090609)

2009/6/9

もう終わり嘆く間もなくもう終わり
もうだめだ思っただけでもうだめだ
知らないよそんなことして知らないよ
忘れないこつを見つけて忘れない
忘れないはずでしくじり忘れない
衰えぬ人気で権力衰えぬ
時の顔すぐ消え次の時の顔
時の顔消えては次の時の顔
闇の顔代わり映えせぬ闇の顔


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新規購入書籍 20090615(11冊)

「甲子夜話」1  松浦静山  平凡社 1977/4/25 2000/4/28 初版第11刷 C0195 2800(700 p.354

「わが心の遍歴」長与善郎 1959/7/15 450(200)E p.496

「バルセローナにて」堀田善衛 集英社 1989/4/10 1800(300)E p.244

「族長の秋」 ガルシア=マルケス 鼓直訳 集英社1983/6/8 1500(400)E p.259

「わたしの名は紅(あか)」オルハン・パムク 和久井路子訳 藤原書店2004/11/30 2006/1/20 初版第3刷 C0097 3700(1950)E p.628

「少年」ロアルド・ダール 永井淳訳 早川書房1989/10/31 1991/9/30 C0098 1600(200)E p.206

「7つの人形の恋物語」ポール・ギャリコ 矢川澄子永井淳訳 王国社 19979/25 C0097 1500(400)E p.182


「山県有朋」伊藤之雄 文春新書684 C0223 1300(700)E p.485

「小林多喜二」ノーマ・フィールド 岩波新書1169 C0223 1300(700)E p.485


「悪党の金言」足立倫行 集英社新書0475B C0230 760(400)E p.270

「仕事が速くなるフリーソフト活用術」津田大介 青春出版社2006/10/15 C0255 730(350)E p.217




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June 12, 2009

新規購入書籍 20090610~20090612(3冊)


「単純な脳、複雑な「私」」池谷裕二 朝日出版社 2009/5/15 2009/5/20 第2刷 C0065 1785Ep.413


「あなたもいままでの10倍速く本が読める」ポール・R ・シーリィ 神田昌典訳 フォレスト出版 2001/9/26 2008/7/20
51刷C0030 1365E p.260


「世襲議員のからくり」上杉隆 文春新書698 2009/5/20 C0295 745E p.173


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June 10, 2009

ツィメルマン・ピアノ・リサイタル

今日(2009年6月10日)、サントリーホールで、ツィメルマン・ピアノ・リサイタル(午後7時開演)を聴いた。今や世界最高峰に達したツィメルマンの演奏は、たとえようがないほど素晴らしかった。人間のなしうる最高のものがそこにはあった。ピアノの哲人と言われる人の演奏だけあって、よく考え抜かれたものが、メロディの展開にも、音色にも、音の強弱にも、曲目の構成にも感じられた。ピアノという楽器を自由自在に操り、その可能性をあますところなく引き出していた。演奏の間、音楽の宇宙に漂い続けていた。
頭が、精神が、本当にすっきりした。

演奏曲目は以下の通り。

J.S.バッハ:パルティータ第2番 ハ短調 BWV826
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 作品111
バツェヴィッチ:ピアノ・ソナタ第2番
シマノフスキ:ポーランド民謡の主題による変奏曲 作品10

 興奮冷めやらぬ面持ちで外へ出て、目の前のレストランのテラスで赤ワインと生ハムで軽い食事をしていたら、当のツィメルマンが、背広に着替え、3つほど向こうのテーブルのところに現れたのである。ファンらしい女性から、話しかけられている。がっしりとした体格だが、背丈は、わたしとさほど変わらない。舞台では、真っ白に見えた髪やあごひげが、少しごま塩に見えるがツィメルマンに間違いない。
 わたしは素速く近づき、ツィメルマンさんですね。ええ、そうです。私は握手を求め、今日の演奏は実に素晴らしかった。実は35年前にワルシャワにいて、あなたがショパンコンクールで優勝したとき、予選の第1次ステージから、最後のリサイタルまで全部見たと言ったところ、まともに私の顔を見て、「そうですか」と言ってくれた。「今年も31年ぶりに家内とワルシャワに行って…」と言いかけたら、お付きの女性が、食事の時間だとせかせるので、ほんの二言三言の会話に終わったが、あのツィメルマンと握手し、ほんの少しにせよ、言葉を交わせたのだ。
 今日は、本当に素晴らしい日になった。

2009/9/12追記
東京新聞2009/5/22『芸術』欄から以下に音楽評(岡田敦子=ピアニスト、東京音大教授)を引用します。

「ツィメルマン ピアノリサイタル
     音楽史書き換える現場に遭遇」
「ピアノ界では昨年ブレンデルが引退し、現在、ツィメルマン(52歳)ほどその演奏、人間性の両面で信頼されているピアニストはいないだろう。十八歳でショパン・コンクールに優勝して以来、つねに音楽に対する純粋さと精神性を強く示しながらも、時にはプロデューサー的、時には社会的な行動やコンセプトが注目を集めたこともあった。しかし、今回はまさに原点に立ち返るかのように、演奏そのものが圧倒的に語った一晩だった。

 今回の来日公演で注目されるのは、何と言っても母国ポーランドの作曲家シマノフスキの「ポーランド民謡の主題による変奏曲:作品十(1900-04作曲)である。ツィメルマンのシマノフスキは他のピアニストの追随を許さないが、CDでは発売されておらず、ライブでしか聴くことができない。しかも今回のような大曲が弾かれることは多くない。

 その上、プログラミングも周到に意図されていたと思われる。五月十八日のサントリーホールでは、まずバッハのパルティータ第二番、ベートーヴェンの最後のソナタ第三十二番、ブラームスの「四つの小品」作品一一九が、歴史の縦軸を通すように並べられた。それぞれバロック時代の演奏習慣、古典派からロマン派への移行期の人間の精神のドラマ、後期ロマン派のピアノという楽器の多彩な音色とドイツ的な拍節感が明確に示された秀演である。

 そして、最後にシマノフスキが会場を呑み込まんばかりの気迫と、オーケストラをも凌ぐ多彩で複雑な音色と音量で、会場を席巻した。そこには前の三曲で示されたフーガ、主題労作、ヴィツトゥオジテ(巨匠的技巧)などのすべてが凝縮されており、信じがたいほど孤高で悲劇的な、しかも複雑で高度な世界が屹立していることに、聴衆はまさに圧倒された。
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June 07, 2009

川柳

回廊型

悪である と決めつけるのは 悪である


普通川柳

片付けぬ くせ片付かぬと ぼやく人
自らは 直さず人の 癖直す
うっかりと するのも歳の 功じゃない

23:58:46 | akybe | comments(0) | TrackBacks