June 17, 2006
気配りに長けた「いい人」
「…ある三十代後半の財務省キャリア官僚は言う。「ウチで出世するのは、気配りに長けたいわゆる『いい人』なんですよ。財務省は政治家や他の省庁がどんな無茶を言ってきても、最後まで正論を押し通す気概のある役所だと思っていました。しかし連立政権になった頃から、なんでも『なあなあ』で、人間関係でことを丸く収めようとする動きが目立ってきた。とりわけスキャンダルで問題になった団塊から少し前に人たちは、ノーブレス・オブリージュという意識がかけらもない、卑しい世代だったと思います」「東大法学部」水木楊 新潮新書 2005/12 p.174
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