January 16, 2006

考える力と文章力(池田晶子と茂木健一郎・藤原正彦)

池田晶子の「考える日々II」を最近読み終えた。並行的に、茂木健一郎の「脳の中の人生」や「脳と仮想」、藤原正彦の「国家の品格」などを読んでいた(今も読んでいる)のだが、池田は、茂木、藤原と比べ、考える密度が違う、という気がする。別に文科系の池田晶子の文章力が、理科系の茂木健一郎、藤原正彦より優れているという意味ではなく、考えることの深さが違い、そのことが如実に文章に反映しているように思える。三者とも同じようなことを主張しているのだが、池田のほうが、より的確に論理的に説得的に痛快に述べていると思うのだ。

Posted by akybe at 11:53 P | from category: メモワール(備忘録) | TrackBacks
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