September 16, 2007

「空気」と「ウズ」は強制力を伴うという点で異なる

「空気」や「雰囲気」「ムード」として、そこはかとなく漂っているものではなく、ウズをなして組織への束縛する力のあるものとして気のウズをとらえるところに私の新機軸を出した。
 組織の成員としての同質化を激しく迫るもの、ウズの持つ強い求心力で中へ引き寄せる力を持つものとして、とらえる。
 「空気の支配」というより、「気のウズの支配」があるのだ。社会の空気を読んで、多数派当てや、有利な就職先をさがす段階では、従来の気楽さがあるが、一旦、組織の中に入ってしまうと、その組織の持つウズの中に取り込まれることであり、「空気を読む」などののんきなことではすまされず、気の流れに合わせ、逆らわぬように努め、必死に浮き上がらないように努めなければ、ウズの外に出されてしまうのだ。ここに私の言う「ウズ」と「空気」の根本的な差があることをまず指摘しておきたい。

Posted by akybe at 12:21 P | from category: ウズ社会論のためのメモワール | TrackBacks
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