August 09, 2009

ロシアは詩人の国

明日からロシア、モスクワに行きますが、ロシアは詩人の国であり、詩人プーシキンが、半神ともいえる存在なのだそうです。

*******************
木村浩:
詩人が詩だけで生きていかれる唯一の国がロシアなんですよね。(p.7)

モスクワでいちばん切符が手に入らないのは、非常に人気のある詩人の朗読会です。(p.8)

人気の詩人は詩集が大体十万部って出るんですよ。それが一日で売り切れてしまう。(p.9)

出典:「モスクワ」木村浩 文藝春秋社 1992/11/20に折り込みの月報で木村浩と俵万智との対談「詩と自然を楽しむ」から引用。
*********************
モスクワの数ある広場のなかでプーシキン広場ほどモスクワっ子に親しまれている広場はあるまい。それはモスクワ第一の繁華街トヴェルスカヤ通りの中ほどにあるという場所柄もさることながら、ロシア人にとっては詩人を超越して半神ともいえる詩人プーシキンの記念像がたち、それほど広くもないにしてもしばし憩うことのできるベンチのある空間は好ましいものがあるからである。(p.302)

少なくともロシアの文化を真に理解しようと欲するならば、少なくともロシア人の魂の中に占めるプーシキンの絶対的な立場を認識しておかなくてはならない。ロシア人にとっては、トルストイもドストエフスキーも、いや、ツルゲーネフもチェーホフも、プーシキンの前に出たら、その他大勢の作家たちであって、プーシキンひとりがまったく別格の存在なのである。(p.306)

出典:「モスクワ」木村浩 文藝春秋社 1992/11/20
--

Posted by akybe at 06:31 P | from category: 引用句・語録 | TrackBacks
Comments
No comments yet
:

:

Trackbacks