March 29, 2005

モントゼー



 オーストリアのモント湖畔の町だが、ここにはワルシャワ滞在中に家族連れで車で訪れたことがある。イタリアのローマまで車で行った帰りにたまたま宿を取った町だった。1976年の夏のことだ。美しい湖と山々、泊まったペンションの親切な女主人と真っ白なベッドのシーツを思い出す。

 須山實「もっとスローに! 時速15キロの旅ーヨーロッパ自転車道中記」東京書籍 2003.12.23  を読んでいたら、次のような記述があった。この本は、65歳を超えた夫婦が、ヨーロッパを自転車で旅したときの道中記である。

「六月十五日
……

15時15分にモント湖西端の町モントゼーに着く。この町には映画「サウンド・オブ・ミュージック」で、マリアとトラップ大佐が結婚式を挙げた教会がある。その教会のすぐそばに今夜のホテルをとる。…

 ホテルから、モント湖畔に至る道は、幹の直径が一メートルもありそうな、菩提樹の並木道となっている。モント(=月)の形をした湖。その湖の半分くらいを走ってきたのだろうか。湖と、そこから展望する山や草原が美しい。

 町を散策すると、三日月型のみやげ品が多い。」

 映画「サウンド・オブ・ミュージック」で、マリアとトラップ大佐が結婚式を挙げた教会があったことも、モントが月を意味していることも、これを読んで初めて知った。
12/07/04 16:35:08

Posted by akybe at 03:44 P | from category: | TrackBacks
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