August 20, 2005

水前寺を吟じた漱石の俳句「湧くからに流るるからに春の水」



  湧くからに流るるからに春の水


 私は、熊本市の水前寺の近くで生まれた。
 漱石は、新婚時代を熊本で過ごし、「草枕」、「二百十日」を生み出した。5年間、五高の教授として過ごし、俳句も熱心に作ったという。

 水前寺成趣園は、寛永9年(1632)藩主細川忠利が羅漢寺の僧玄宅のためにお寺を建てたところで、後にこれを移し藩公の遊休の茶屋を設けて成趣園と名付けた。庭園は桃山式庭園の代表的なもので、阿蘇の伏流といわれる清水が、年中絶えることなく池のいたるところから湧き出している。

Posted by akybe at 12:23 P | from category: 詩歌俳川言葉遊び | TrackBacks
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