September 18, 2006
CIT:水前寺・立田山
水前寺「九州でも最強の師団本部が置かれている熊本市は、戦災の被害も甚大で、敗戦直後、熊本駅から水前寺までほとんど焼け野原同然の廃墟と化していた。」
「在日」姜尚中 講談社 2004.3.23 (p.24)
立田山
「……熊本市内を一望できる立田山は、市民の憩いの場所であるとともに、夏目漱石の『三四郎』に登場する山としても知られていた。」
(同上p.37)
自転車
「娯楽も乏しく、テレビも高嶺の花であった時代、娯楽を兼ねた社会への窓口は映画で、「おじさん」も大の映画ファンだった。しょっちゅうわたしを映画に連れていってくれた。「おじさん」の自転車の前にまたがって、「ニューシネマパラダイス」さながらに映画館へ向かうとき、わたしの心は弾んで浮き浮きしていた。
……冴え冴えとした月の下、わたしを乗せて、「おじさん」は気持ちよさそうに自転車をこいでいた。心の中が何か温かくなったような気がした。」
(同上P.57)
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