May 21, 2007

15歳石川遼、男子ゴルフツァーに初出場で初優勝の驚異

ゴルフで、久しぶりにぞくぞくする場面を見た。

昨日放映された男子ゴルフツアーのマンシングウエアオープンKSBカップ、私がチャンネルを回すと16番ホールを終わり、なんと高校一年生15歳の石川遼君が、トップにいた。えっと驚いた。並み居るプロのトップにいるのだ。17番ホールのティ・グランドにたった時点では、宮本選手も11アンダーで並んでいたかと思う。

17番ホールは、170ヤードを越すショート・ホールだ。石川選手が3番アイアンで打ったボールは、ややミス気味で、バンカーへ。ピンまで30ヤード弱。解説者が、さすがに優勝を意識していつものように打てなかったと解説した。ボギーでも叩いたら、歴史的快挙が一挙に所滅しかねない。せめてパーに納めてトップタイを維持して欲しいと願いながら見ていたら、石川さんは、バンカーから思い切りのいいスイングでボールを打ち上げた。ボールはピンの手前5メートルのところで着地し、ホールめがけて一直線に転がり始めた。「入れ、入れ」と念ずる。
なんとそのまま転がり込んだのである。バンカーで石川さんは万歳している。
ボギーの心配が、バーディの快挙に一転した。こうした強運こそスパースターにふさわしい。最終18ホールのロング・ホールも第2打はスプーンで果敢に攻め、グリーンそばのバンカーに入れたが、きちんとパーでホールアウト。

単独首位である。後は後続の選手の結果を待つばかり。

167センチ58キログラムの小柄ながら、300ヤードも飛ばすという。まだ可愛さの残る高校一年生で、インタビューにもはきはきと答える。フェイスもいい。スター性は十分だ。18番ホールで待ち受けたご両親も若い。

 宮本勝昌選手が18番ホールでバーディ・パットを外した時点で優勝は決定したも同然。最終組の宮里優作が第2打で入れ、アルバトロスを取ればプレイオフということだったが、そんな奇跡が起こるはずもなく、初出場の石川遼さんが、堂々の初優勝である。

 これで、史上最年少記録を大きく書き換えた。これまではセベ・バレステロスの20歳7ヶ月。海外男子ツァーは米国が19歳10ヶ月。日本選手では中島常幸の22歳。高校生の勝利も初。アマの優勝も1980年の倉本昌弘(25歳)以来。女子でも宮里藍さんの18歳。

タイガー・ウッズが理想で、攻めを基本にして、最終日は、36ホール(初日が強風で中止のため)の長丁場だから、「決して疲れたと弱気なことは言わないこと、今日は絶対10個のバーディを取ることだけに集中して、一個とれた度にキャディと交歓しながらやってきました。」と、終わってすぐのインタビューではにこにこしながら淡々と語っていた。

男子ゴルフ界にも期待の星の登場である。是非とも、ウッズ並みのスパースターに育って欲しいし、育てて欲しいものだ。

Posted by akybe at 04:23 P | from category: 人生の愉しみ | TrackBacks
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